CGF(Concentrated Growth Factors)とは
CGFとは「Concentrated Growth Factors」の略で、直訳すれば、「濃縮成長因子」ということになります。 実際に生成、使用するのは、「血小板や成長因子を高濃度に含むフィブリンゲル」で、通常はこの血小板を多く含んだフィブリンゲルをCGFと呼んでいます。
CGFにより骨が再生する仕組み
通常ケガなどをされたとき、かさぶたが傷口を覆い、治りを早くします。これは、血液中に含まれる血しょうの働きによります。血しょうは、各細胞に栄養やホルモンを運ぶほか、刺激が加わることで修復因子を放出します。この因子によって作られるさまざまな物質のひとつが「フィブリン」。「CGF」は、この「フィブリン」を濃縮したもので、患者さんの血液を採血して作ります。さらに骨の補充剤を加えることで、骨の再生が効果的におこなえます。完全に自己由来の物質ですので、拒絶反応や感染リスクを抑えられます。また、CGFの生成は15分程度で可能ですので、手術をする際にお待たすることはありません。インプラント治療の際に、顎の骨が薄くて、今までは「インプラント治療に適合しない」、「できない」と言われていた患者さんでも、施術可能になることがあります。あきらめずにまずはご相談ください。
CGFの優れている点
今までの再生療法との大きな違いはCGF自体を、膜のように加工することができるということです。糸を通せるぐらい丈夫なので、手術をする際に患部に縫い付けることもできます。さらに、膜を厚くすることで、患部ににしっかりとした骨の土台を築くことも可能になります。ゲル状の膜ならではの施術が可能になります。また、骨を癒着する場合の「支え」として使用することも可能です。いままでは、ブタやウシなどから採取したコラーゲンを用いていたため、異種生物由来によるリスクが考えられました。しかし「CGF」なら、その心配はありません。幅広い使い道があり、治療リスクの少ないことが、「CGF」の優れている点です。ごくわずかなご本人の血液さえあれば誰でも作ることができます。