implant

インプラント

インプラントとは

医学⽤語で「植⽴する」がインプラントの定義となります。従来の医療法では、⼈⼯の⻭を⽤いることで、⻭⾁の上の⻭冠は回復できても⼟台であえる⻭根は回復できませんでした。

インプラントでは、⼝腔内の⾻に⼈⼯の⻭根を作り、その上に新しい⻭を作ります。⼊れ⻭のように⻭茎に義⻭を乗せるだけの⽅法とは異なり、使わない顎⾻が痩せるという⼼配もなく、また、従来のブリッジのように、健全な⻭を削る必要がありません。インプラントを装着した後は、痛みや違和感を伴わずに、⻭本来の機能を保つことができます。

インプラントの素材

以前はインプラントの材料にもコバルト、クロム、⾦、⽩⾦、セラミックなどが⽤いられましたが、どれも満⾜できるものではありませんでした。物質によっては⾝体が拒絶反応を起こし、異常をきたしてしまう場合があるため素材の選択は難問でした。

それを⼈体に応⽤できないかと考え、研究を重ねた結果、⼈体が拒絶反応を起こすことなくチタンと⾻が半永久的に結合するという結論からこの現象を「オッセオインテグレーション(⾻の結合)」と名付けました。

現在では世界中の様々な研究結果からチタンという⾦属が最も「⽣体親和性」があり、良いとされています。チタンという⾦属は外科などの医療現場で⾻折の固定ボルト等、ごく当たり前に使われている体に安全で最もアレルギーの少ない⾦属です。

インプラントの向き・不向き

⽇本には、現在多くのインプラントメーカーがあり、それぞれ歴史や治療に違いがあります。重度の⼼臓疾患や糖尿病など全⾝疾患がある場合は、すぐにインプラント治療をすることができない可能性があります。

しかし、段階的な治療を⾏うことによって、⾼齢で、⻭が1本もない、総⼊れ⻭の状態でもインプラントにすることは可能です。当医院では、インプラント専⾨医がおりますので、数種類のインプラントメーカーを使⽤しております。患者様の症例に合わせて、⼀番最善と判断されたものを使⽤致します。また、難症例の場合、⼤学病院との連携にて治療することも可能です。

喫煙者の方は、タバコによる口腔内の健康状態の影響を確認させていただき、施術のリスクをお伝えさせていただきます。またタバコによる口腔内への影響は大きく、禁煙指導なども行っておりますのでまずはご相談ください。

インプラント治療の流れ・治療前に必要な検査

インプラント治療を始める前には、慎重な事前検査が必要になります。⼗分な検査なしでインプラントを植⽴してしまうと、上顎の上顎洞への穿孔や下顎の神経⿇酔などの合併症が⽣じるかもしれません。また、せっかく植⽴しても、位置が悪ければ上部構造の作成に使えなくなります。

当医院でのインプラント⼿術までのステップは次の通りです。

インプラントのメリット

⼊れ⻭では得られない「安定感」が最⼤のメリットと⾔えましょう。インプラントにすると固いものでも問題なく噛むことができ、異物感や発⾳障害も解消できます。
また、ブリッジのように⻭を削る必要はありません。⾒た⽬も天然の⻭と同じで、⾃信を持って⾷べたり、飲んだり、笑ったりできます。すっきりとした⾒た⽬、周囲の⻭を傷つけない、天然の⻭と同じ⼼地など、乳⻭、永久⻭に変わる「第3の⻭」としてインプラントニーズはますます⾼くなっています。

従来の治療法の限界

従来の治療法(ブリッジ)とインプラントを⽐較すると、インプラントならブリッジのように⻭を削る必要はありません。また、多くの⻭が抜けている場合、ブリッジでは、多くの⻭で⽀えなければなりませんし、咬合圧(噛む時に⽀えの⻭にかかる圧⼒)にも⼤きなものがあります。インプラントでは、本来の⻭数のバランスもとれ、咬合圧の負担も少なくなります。

また、⼊れ⻭(総⼊れ⻭)の場合は、使い続けているうちに⻭茎が萎縮したり、顎の⾻が変形し、安定感が悪くなることがあります。安定していないので、⻭ごたえのある物を⾷べるにしても、とても不⾃由です。⼿⼊れに関しても⾷事の後に毎回取り出して掃除しなくてはいけませんし、はずした途端に、⼝元にシワがより、顔⽴ちが変わるということも⼤変ストレスに感じることでしょう。また奥⻭が抜けている場合など、取り外しができる⼊れ⻭(部分⼊れ⻭)を⽤いていましたが、⼊れ⻭がはずれないようにするためのバネが、⻭茎や残っている⻭にかなりの負担をかけてしまう上、⼊れる場所によってはバネが外から⾒えてしまいます。

症状に合った治療法

インプラントは何本⻭を失っても、他の⻭に影響せずに治療できます。

⻭を1本失った場合のインプラント

失った部分にインプラントを1本埋⼊します。従来は、健全な両隣の⻭を削ってブリッジを⽤いて治療していましたが、インプラントを⽤いると健全な⻭を傷つけることなく治療を⾏うことができます。

⻭を何本か失った場合のインプラント

従来は局部的な⼊れ⻭を⽤いて治療を⾏っていましたが、インプラントを何本か⽤いて治療を⾏います。⼊れ⻭を固定するための⾦属のバネによる違和感はもちろんありません。

⻭をすべて失った場合のインプラント

従来の総⼊れ⻭ではなくインプラントを⽤いて治療します。この⽅法なら⾷物が⼊れ⻭と⼝腔粘膜の間に挟まったり、⼊れ⻭が合わなくなるようなことはありません。
1本も場合でも、インプラントを⼊れることで、⻭の機能を回復することができます。顎の⾻の状態によって、インプラントを⼊れることができる本数が変わってきます。

インプラント治療が適している⽅

  • ⽀える⻭が⽚側にしかないためブリッジを付けられない⽅
  • ブリッジを⽀える⻭と⻭の間隔が広すぎる⽅
  • すでに⼊っているブリッジを壊したくない⽅
  • 前⻭が抜けている⽅
  • 奥⻭が無い⽅
  • ⻭をブリッジのために削りたくない⽅
  • ⼊れ⻭が⾯倒だと感じている⽅
  • ⼊れ⻭の感触が耐えられない⽅
  • ⼊れ⻭で発⾳などが難しいと感じている⽅
  • 固定義⻭が職業上必要な⽅
  • ⼊れ⻭が⼼理的にストレスとなる⽅
  • ⼊れ⻭が合わなくなった⽅

⼿術前にムシ⻭と⻭周病を治しておく

当医院では、インプラントを⾏う前に必ずムシ⻭や⻭周病の治療を済ませることを原則としております。
⼝の中が清潔でない場合、または感染がある場合、インプラントを埋⼊し、⻑期機能させることが困難といえるでしょう。ですから、⻭磨きの練習が必要となります。インプラントを⼊れた後でもメンテナンス⾯で正しい⻭磨きは⻭周病などを予防する上でも⼤切です。

治療にあたって注意を要する⽅

インプラント治療を受けるにあたって、特に注意が必要な⽅は次の通りです。(問診の際、必ずご記⼊くださいますようお願い致します。

  • 強い代謝系疾患の症状がある⽅
  • 循環器疾患がある⽅
  • 内分泌機能障害(特にバセドー病)がある⽅
  • ⾼⾎圧の⽅
  • 呼吸器疾患がある⽅
  • 腎疾患がある⽅
  • ⼈⼯透析を受けている⽅
  • 出⾎性素因のある⽅
  • ⾻粗鬆症の⽅
  • 薬物中毒の⽅
  • 肝疾患がある⽅
  • 妊娠中の⽅

体に病気がある⽅

体に病気があっても基本的には⼿術を受けることが可能です。
持病がある⼈、妊娠している⼈、内科的な疾患がある⼈は、前もって報告してください。いずれにせよ、まずは⾃⾝の内科主治医と相談することが良いでしょう。
なお、妊娠中の⽅は、出産後にインプラント治療を始めることが良いでしょう。

治療後のメンテナンス・インプラント周囲炎の予防

インプラントの治療後も、きちんとしたメンテナンスを⼼がけてください。従って、半年から1年に1回の定期検診を必ず受けましょう。

当医院では、半年に⼀度のクリーニングとCT撮影を⾏うことをアフターケアーの原則とさせていただいております。また、常⽇頃から⾃分の⻭と同じように正しい⻭磨きを通してのプラークコントロールを怠ってはいけません。⻑い時間をかけて⼊れたインプラントを少しでも⻑く快適に使っていただくためにも定期検診は⼤切です。

メンテナンスが⼗分でないと、「インプラント周囲炎」という⻭槽膿漏に似た病気にかかることがあります。⼈⼯物であるインプラントには神経が通っていませんので、初期の段階で⾃覚症状がない場合があります。よって、かなり状態が進⾏しなければ気付かずに過ごしてしまう可能性があります。

定期検診をきちんと受け、⻭磨きを怠らないようにしましょう。

治療後に別の⻭が悪くなった場合

治療後に周囲の別の⻭が悪くなっても、再度インプラント治療を⾏うことは可能です。別の⻭が悪くなって抜けても、その部位に新しいインプラントを埋め込むことができます。

インプラント手帳

インプラントを施術後には、インプラント手帳をお渡しいたします。
当院独自の管理手法になり、インプラント歯周炎などを防ぐため、確実に検診を行うための手帳となります。
インプラントは施術するだけではなく、アフターメンテナンスがとても大切です。
中庭歯科医院では、アフターケアを大切に患者様の歯の健康を守るための取り組みを行っております。