Caries detection liquid
Caries detection liquid
⾍⻭治療の際に使⽤される薬剤で、⾍⻭の部分のみを⾚く染めるもので、成分はアシッドレッド1%とプロピレングリコール(またはポリプロピレングリコール)です。
⾍⻭治療を⾏う上で⼀番⼤切なのは細菌に感染した⻭質を完全に除去することですが(⾍⻭を取り残すと⼆次カリエスが発⽣するため)⾍⻭をどこまで削るのかは⽬に⾒えませんので、通常は⾍⻭の硬さを頼りに、軟らかくなった部分を削っていきます。
齲蝕検知液(う蝕検知液)を使うと、細菌に感染した取り除くべき部分が⾚く染まりますので、どこまで⾍⻭を削ればよいのか⽬安になります。
2層からなる齲蝕象⽛質のうち、齲蝕象⽛質第1層(感染層)のみを染⾊する"染まりすぎない齲蝕検知液"です。
だから不染になるまで削除(淡いピンク染部も削除)すれば、⾃動的に細菌感染がなく再⽯灰化可能な齲蝕象⽛質第2層を残すことができます。
従来の検知液との⼤きな違いは、⻭質が染まりすぎない点です。
いいえ、臨床感覚(硬さ)のみによる削除では術者・器具によりバラツキが⼤きく、最近を取り残してしまうという報告があります。⼀⽅、ニシカカリエスチェックの使⽤により、取り残し、削りすぎを防ぐことが可能となり、処置の正確さをより⾼めることができます。
概ね両者の判定結果に相関性のあることが報告されています。
液が齲蝕象⽛質の感染層(齲蝕象⽛質第1層)に浸透し、⾊素がコラーゲン線維を染⾊します。
齲蝕象⽛質の感染層は、無菌層(齲蝕象⽛質第2層)に⽐べポーラス(多孔質)であるため、ニシカカリエスチェックは、感染層のみ染⾊するよう液の浸透性を調製しています。
液が齲蝕象⽛質の感染層(齲蝕象⽛質第1層)に浸透し、⾊素がコラーゲン線維を染⾊します。
齲蝕象⽛質の感染層は、無菌層(齲蝕象⽛質第2層)に⽐べポーラス(多孔質)であるため、ニシカカリエスチェックは、感染層のみ染⾊するよう液の浸透性を調製しています。
いいえ、影響しません。
ニシカカリエスチェックはボンディング材の接着に影響を及ぼさないことが報告されています。
はい、乳⻭、幼若永久⻭に対しても成⼈の永久⻭同様に、齲蝕象⽛質第1層のみを染⾊し齲蝕象⽛質第2層を残せることが報告されています。
従来の齲蝕検知液の様に強く染⾊をすることはありません。
プラークが薄く染まる場合がありますが、容易にブラシコーン等で除去することができます。
安全性に問題はありません。
⾊素(アシッドレッド)は従来の検知液Aと同じであり、⾷品にも⾷紅として⽤いられています。
基材(ポリプロピレングリコール)の毒性は低く、粘膜への刺激性も少なく(ウサギ眼刺激試験)プロピレングリコールと同程度であることが報告されています。
使⽤⽅法は基本的に従来の検知液と同じです。軽く感想した窩洞へ約3秒間適⽤し、⽔洗いしてください。
あらかじめ臨床感覚で明らかに軟化している感染象⽛質を概ね削除した後、ニシカカリエスチェックで染⾊することをおすすめします。
使⽤後はキャップを装着してください。キャップを装着しないと、液がノズルの先端から漏れ出ます。
いいえ、染⾊部はすべて削除してください。
従来の検知液では過剰染⾊するため『淡いピンク染部は残すべき』という使⽤⽅法が提唱されていましたが、『淡いピンク』の判定が明確でなかったり、前⻭部CR充填の際にピンク⾊が浸透するなどの問題がありました。
ニシカカリエスチェックは従来の問題点を解消し、不染になるまで削除してよいため、判定が明確であり、簡便にご使⽤できます。
はい。染⾊部は感染象⽛質であると考え、丁寧に削除してください。
DEJでは深針や1/3球形バーーなどを⽤い、⻭髄付近ではエキスカを⽤いて削りすぎないよう慎重に削除してください。
はい。《カリエスチェックノズル》を別売しています。
また、ノズルには弊社の⾦属製洗浄針《ルートクリンニードル》(規格:23G)を⽤いることも可能です。
当該製品の梱包・価格については本誌裏⾯に掲載しておりますので、ご参照ください。
グルタラール製剤(デントハイドなど)を⽤いる場合は、ノズル・中栓を通法に従い浸漬してください*1。⾼圧蒸気滅菌(121℃、20分)は、ノズルのみ適応可能です*2,3。消毒⽤エタノールを⽤いる場合は、ノズル・中栓を2分間浸漬してください。
*1 ノズル内部にも液が通るようにご注意ください。
*2 繰り返しの⾼圧蒸気滅菌によりノズルは徐々に⻩変しますがご使⽤上の問題はありません。
*3 中栓には耐熱性はないので、⾼圧蒸気滅菌を⾏わないでください。
部品 | グルタラールなど*1 | 高圧蒸気滅菌*2 | 消毒用エタノール*1 |
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ノズル | 可 | 可 | 可 |
中栓 | 可 | 不可*3 | 可 |
次の⼿順で組み⽴てます。